届かなくても、
扉のしまる音が聞こえると溜めていた涙が零れる。
涙を拭いたくない。
女々しい自分が嫌い、大っ嫌い。
もう諦めようよ。
自分の『心』に問いかける。
返事はない。
ねぇ、私こんな思いしたくないよ。
傷つきたくない。
胸がズキズキする。
どうすればいいの?
いずれも返事はない。
私はフラフラと、どこへ行く訳でもなく
歩いた。
パタン、パタンと上履きのこすれる音。
何も知らない人が見たら私は不審者だ。
でも、あいにくこの校舎には人がいない。
自分のクラスへと辿り着き自分の席へと座った。
太陽が沈み、外は既に真っ暗であった。
黒板には明日の準備物だけ書かれている。
木製の教卓に先生のデスク。
給食の時に使うお盆。
全てがオブジェに見える。
自席には読書の本が3冊入っている。
2冊が借りた本でもう一つは自分の本。
彼から借りた本はない。
最近は借りていないだけ。
私の席に彼の面影はない。
簡単に切れる関係性は
持つ必要なんてなかった。
涙を拭いたくない。
女々しい自分が嫌い、大っ嫌い。
もう諦めようよ。
自分の『心』に問いかける。
返事はない。
ねぇ、私こんな思いしたくないよ。
傷つきたくない。
胸がズキズキする。
どうすればいいの?
いずれも返事はない。
私はフラフラと、どこへ行く訳でもなく
歩いた。
パタン、パタンと上履きのこすれる音。
何も知らない人が見たら私は不審者だ。
でも、あいにくこの校舎には人がいない。
自分のクラスへと辿り着き自分の席へと座った。
太陽が沈み、外は既に真っ暗であった。
黒板には明日の準備物だけ書かれている。
木製の教卓に先生のデスク。
給食の時に使うお盆。
全てがオブジェに見える。
自席には読書の本が3冊入っている。
2冊が借りた本でもう一つは自分の本。
彼から借りた本はない。
最近は借りていないだけ。
私の席に彼の面影はない。
簡単に切れる関係性は
持つ必要なんてなかった。