届かなくても、
家に帰ると必然的にやることが決まっている。


いつか私の生活は無頓着な行動をパターン化しそれを毎日行っていく、傍から見たらつまらない人生を過ごすことになりそうだ。


家に帰るとまずご飯を食べる。


そして母のスマホを借りてゲーム。


そしてお風呂に入って


髪をドライヤーで乾かして


PCで動画サイトに行って


それが終わったらピアノを30分程弾き


課題と自主学習を終わらせて


ハンドクリームを塗り就寝。



田舎の学校は朝が早く朝は5:45に起きて


朝ごはんはパンとヨーグルトとジュース


食べたら制服に着替えて


身だしなみを整えたら


ピアノをまた30分程弾く。


そして7:00ぴったりに車に乗って


学校に到着。




朝練の為に音楽室のカギを開けて自主練。


彼も自主練に来る一人だ。


会話は特に、ない。


ただ黙々と楽器を鳴らして、基礎的なことをやって帰る。


会話は最後だけで


「もう終わろう」


「あぁ」


たったこれだけ。


楽器を片付けて教室に入って本を読む。


こんなことをずっと続けている。



充実してないなー、と皆によく言われる。


確かに否定はできない。


でも、何かに黙々と打ち込む彼の横顔もたまに見せる本当の笑顔とか寝ながら吹いてるところとか



そんな彼の姿を見られるのはきっと私だけだ。
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