届かなくても、
パソコンの電源を切って伸びをした。



確かに麗亜は好きじゃなかったはずだけど



彼が人に、ましてや私なんかに




興味を持つはずがない。




彼は表情から何考えてるか分からなくて



本音が分からないから怖いけど





でもそんな彼に惹かれてしまった。



忘れちゃいけない。






私には、梶山くんっていう彼氏がいる。




彼のことはもう過去のこと。






そう分かっている。





でも、脳以外言う事を聞かない。






ドキドキとなる心臓も





紅潮した頬も





脳とは違う反応をする。






「忘れよう…





そして寝よう」





うん、そうだよと自分の中でさっさと片付け




布団を体にかける。




枕に頭を置いて仰向けになる。





案外早めに寝ることが出来た。
















じっと見つめる二つの目に気づかずに。
< 88 / 213 >

この作品をシェア

pagetop