俺様社長に捕らわれて
「そろそろお時間ですか?」
「ん?…あぁ」
「書類は全て確認していただけましたか?」
「あ?!俺を誰だと思ってるんだ?そんなの当たり前だろう?」
「それは失礼致しました」
「確認した書類の束はここだ。俺はこれで帰る」
「承知しました。今、車を回すように手配します」
「…お前はまだ帰らなないのか?」
「えぇ。少しスケジュールを調整してから帰宅します」
「そうか」
「社長、お疲れ様でした」
「あぁ」
そう言うと洋輔は、社用車に乗って一度自宅へと帰って行った。
自宅のマンションへ着くと、そのまま部屋には行かず、自分の車が停めてある駐車場へと向かった。
そして、車に乗り込むと、美優との待ち合わせ場所に車を走らせたのであった。