俺様社長に捕らわれて
2人は食事を済ませ、何処かへ行く当てもなく、ブラブラとその辺りをドライブしていた。
そして、洋輔はあまり遅くならないうちに、美優を家に送り届けた。
「洋輔さん、ありがとうございました」
「彼女を家に送るのは当たり前のことだ」
「っ……」
「暗くても、美優の顔が赤くなっているのがわかる」
そう言うと洋輔は、美優の頬に触った。
「恥ずかしいです…」
「恥ずかしがることはない」
「で、でも…」
「クスッ、これから少しずつ慣れて行けば良いさ」
「はい」
美優が微笑むと、それにつられて洋輔も微笑んでいた。
「それではまた…」
「あぁ」
別れを告げると、美優は車を降り、家の中へと入って行った。