俺様社長に捕らわれて
「送っていただき、ありがとうございました」
「あぁ」
「美優ちゃん、後で携帯の番号メールで送っておいて」
「わかりました」
「美優、後で連絡する」
「わかりました。では、失礼します」
そう言うと、美優は車を降り、家の中へと入っていった。
家に入ると、タイミング良く、父親である徹也に遭遇した。
「お帰り」
「ただいま帰りました。……もしかして、お父さんも今帰ってきたの?」
「あぁ。今日は会食があってね。……長谷川社長から聞いていないのかい?」
「えっ?」
「付き合っているのだろう?」
「……何でそれを…」
「…まぁ、立ち話も何だから、リビングで話をしよう」
そう言うと、徹也は美優を促してリビングへと行った。