俺様社長に捕らわれて




「あら、2人ともお帰りなさい」

「あぁ。悪いが、お茶を用意してくれるか?」

「わかりました」

「美優、座りなさい」

「はい」








美優は徹也に言われた通り、ソファーに腰掛けた。









「何処から話そうか…」

「今日、よう…長谷川社長との会食があったとは私は何も聞いていません」

「あぁ、それについては、今日はお前は習いごとの日だったし、何より、長谷川社長の目的がわからなかったから、お前に心配させたくなくて、連れて行かなかった」

「それで今日の会食の目的は?」

「……以前から長谷川社長から業務提携の話があったんだ。その真相を確かめようとおもって、席を設けた」

「業務提携」








徹也の言葉を聞いた瞬間、美優は目の前が真っ暗になる感覚に陥った。
そんな心情の美優とは裏腹に、徹也はとても嬉しそうであった。



< 163 / 194 >

この作品をシェア

pagetop