俺様社長に捕らわれて
公園に着くと、流石イルミネーションが今日から点灯されるということもあり、公園にはチラホラと人集りが出来ていた。
「凄いな…」
「もう少し奥に行くと、デートスポットと言われている場所があるんですが…どうしますか?」
「折角だし、そっちまで歩いてみようか」
「はい」
洋輔に促され、美優は奥の方に案内した。
するとそこには、木だけではなく、地面にもイルミネーションが装飾されており、とても幻想的な世界が広がっていた。
「綺麗ですね」
「あぁ。想像以上だ」
「洋輔さん、見てください。あそこに虹の形をしたイルミネーションがありますよ」
「本当だ」
「来てみて良かったですね」
「あぁ」
「最初は折角洋輔さんと過ごす初めての誕生日を邪魔されて嫌だなぁ~…って思っていたんですけど、今はこうして2人でイルミネーションを見に来れているし、とっても幸せです」
「誕生日なんて、これから幾らでも2人で過ごせるさ」
「えっ?」
美優は洋輔の言っていることが理解出来ず、思わず聞き返してしまった。
そんな美優に、洋輔はクスリと笑うと…。