俺様社長に捕らわれて
「こんばんは。洋輔さん、お待たせしました」
「美優、お疲れ」
「お疲れさまです」
洋輔は、席を立つと、美優の為に自分の隣の椅子を後ろに引いた。
そんな2人の姿を見た弘大は驚きを隠せず、開いた口が塞がらないといった状況であった。
「弘大、何そんなに驚いた顔しているんだよ」
「いや、だ、だって…」
「こちらは藤堂美優さん。俺の婚約者ね。美優、こいつは…」
「あーっ!弘兄!」
「へ?知り合いか?」
「洋輔さん…知り合いっていうか、俺の従妹です」
「!!」
洋輔は弘大の言葉に驚きを隠せないでいた。