俺様社長に捕らわれて
第2章 アプローチ
*偶然的な出逢い
ジュエリーショップcloverを出た洋輔は、当てもなく街中をただ単に歩き回っていた。
すると突然、誰かとぶつかったのであった。
心ここに在らずといった状況で歩いていた洋輔にも非があり、洋輔はぶつかった相手にすぐさま謝罪をした。
「悪い…」
「いえ、私も余所見をして歩いていたので…。お怪我はありませんか?」
「あぁ。……っ!」
「どうかしたんですか?…あっ!」
ぶつかった相手を初めて見た洋輔も、相手の女性もお互いの顔を見て驚きを隠せないでいた。
「長谷川社長…」
「…藤堂美優」
そう。
洋輔がぶつかった相手は、偶然にも美優であったのだ。