俺様社長に捕らわれて




「それはそうと、社長。ジュエリーショップcloverの件はどうされますか?次の手の準備はしてありますが…」

「いや…次の手はちょっと待ってほしい」

「と、言いますと?」

「今日、彼女と話をしてみて、美優の方から攻めても良いんじゃないかって思ったんだよ。話をしてみた感じ、俺に対して嫌悪感があるわけでもなさそうだし、そっちから攻めて行くのも面白そうだろう」

「しかし、彼女は一筋縄ではいかないと思いますよ?それこそ、社長が最初に提示した11月末までになんとか出来るかどうか…という感じになってしまう可能性もあると思いますが…」

「あぁ。それも承知の上だ」

「社長がよろしいのであれば、私はそれに従うまでです」

「これから楽しくなりそうだ。なかなか落ちそうにない女を落としていくのも悪くない。まぁ、この俺が逃がすわけないがな」








洋輔は楽しそうに笑いながら、圭人にそう伝えた。
しかし、楽しそうな洋輔とは裏腹に、圭人は眉間に皺を寄せ、何やら心配をしていた。





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