俺様社長に捕らわれて





それから美優は何事もなかったかのように、仕事に没頭していた。








「美優さん」

「はい?」

「そろそろ時間です。もう上がってください」

「あ…もうそんな時間なんですね」








美優はそう言うと、急いで身の回りの物を片付け始めた。
そして、荷物を纏めると、田中に声を掛けた。









「田中さん、いつもすみません。お先に失礼します」

「はい。美優さん、気をつけて帰ってくださいね」

「ありがとうございます」








そう言うと、美優は社長室から出て行った。




< 67 / 194 >

この作品をシェア

pagetop