俺様社長に捕らわれて
個室に着くと、店員のエスコートもあり、美優はそのまま席に座った。
「初めまして。私、当レストランのフロアマネージャーをしております、山田と申します。本日は起こしいただきまして、誠にありがとうございます」
「山田。そんなことよりも、例のものを頼む」
「かしこまりました」
そう言うと、山田は「失礼しました」と言い、部屋から出て行ってしまった。
「例のものって何ですか?」
「事前に食事を注文してしまったんだが…嫌いな食べ物や苦手な物はあるか?」
「いえ…お酒はちょっと苦手ですが、それ以外は特に苦手な食べ物はないです」
「そうか…」
それから二人は、食事が届くまで話をしながら待っていた。