俺様社長に捕らわれて
それから美優がリビングへ行くと、いつの間にか父親である徹也も帰ってきていたようであった。
「美優、お前も帰ってたのか」
「えぇ」
「どうだ?帰りにドレスは買ってきたか?」
「買ってきました。…けど、もう二度とこういうことはしないでくださ」
「……どう言うことだ?」
「今後パーティーへ参加する度に、今回のようにカードを渡されるのは、他の社員の方に対しても申し訳ありません。二度とこのようなことはしないで下さい」
「……あぁ、わかった」
徹也は渋々美優の言うことに頷いた。
そんな2人のやり取りを、母親である美香は笑って見ていた。