♠俺様王子と貧乏メイド♧




私はいつのまにか眠っていた。





「おい、起きろよ。そろそろ着くから」

「あ、はい…」


私は眠い目を擦って窓の外を覗くと
そこには…





「わあ!!!」




なんと白いお城のようなお家が…!!
周りには木やお花が咲いていて緑の
芝生も凄く綺麗。

真ん中にある噴水も存在感があって
水がとても幻想的。




「ここ、あなたの家?!」

「あぁ。」




すごい!!こんなお家に住んでるなんて!




車は厚い門を抜け、城の前で止まった。





ガチャ



扉を開けるとそこには何百人のメイドと
執事がきれいに並んでいた。




『お帰りなさいませ。お坊ちゃま』 




メイドも執事も前から順番に
頭を下げていき、それを車から降りた
彼は涼しそうな顔をしながら頷いた。




こんなお家本当にあるんだ…



私はただただ感激して白いお城を
見上げる。




ほんと…綺麗…





私、本当にここでメイドをするの?!




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