♠俺様王子と貧乏メイド♧
「おはようございます。咲良さんと
坊ちゃま。さあ、お二人共
朝食をどうぞ」
私達が起きると小林さんが
ご飯を食べる所へ案内してくれた。
碧は言ってた通り部屋から一歩
出ると私とは目も合わせなかった。
「あの…小林さん…私って…仕事は…」
「ああ!そうですね。学校から
帰ったら、さっそくして頂きます」
「あ、はい!わかりました!」
私は小林さんに一礼をして
朝食を食べるために席に着いた。
そうだ…私…昨日夜ご飯食べてなかったな。
まあ、家でもそんな事しょっちゅうだし
大したことないけど。
そんなことを考えながらボーッと
してるとフレンチトーストが運ばれてきた
「わあ!!!」
こんな美味しそうなの初めてで
私は思わず声を出す。
碧は向かい側の遠い席に腰掛けてて
私をチラリと見ては、すぐに目を
反らした。
そんな碧を気にもせずに
私はフレンチトーストを一口食べる。
「んふ…おいし♡」
これからこんな幸せが
毎日だなんて…!!
いつかバチが当たりそう…