♠俺様王子と貧乏メイド♧


「私の玉子焼とウィンナーあげる!」

友達の茜ちゃんは私の貧しいお弁当に
いつも自分のお弁当からおかずを
入れてくれる優しい友達。

「茜ちゃん、いつも本当にありがとう
 茜ちゃんが居なかったら私、今頃
 お腹すいて死んでるよ」

私は可愛いタコさんウィンナーを
味わいながら涙ぐむ。

「あははっ大げさだよ!いつも私に
 勉強教えてくれるお礼なんだから
 気にしないで!」

「うんっありがとう」


私は県立の高校で貧乏なわりには
結構幸せな毎日を送っていた。

友達も皆優しくて楽しい学校。

学校は貧乏も金持ちも関係無く
楽しめて良いところだと今まで
ずっと思っていた。


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