♠俺様王子と貧乏メイド♧




「う…痛い…」



私は押された衝撃で転んでしまった。

やっぱファンの勢いって凄いなあ。。








「大丈夫?」






声をかけられ顔をあげると
金髪の長身美形が私に手を差し伸べている




「王子さま…?」


本当に王子さまみたいで
つい私がそう呟くと彼はニコッと
爽やかに微笑み私の手を握って
起こしてくれた。


あれ…この人どこかで…




「はじめまして。…でもないね!
 話は碧から聞いてるよ。
            レオン
 咲良ちゃんだよね?俺は連遠。
 よろしくね」



あ…




「あああああ!!!!!あの時の!」


あの日
私がぶつかった時、
碧の後ろにいた人だ!!



「あ、もしかして思い出してくれた?」
「あ、はい「あーもう!連遠!
      なんで俺を置いていくんだ」



突然もうダッシュでやってきたのは
茶髪の可愛い顔をした男の人。





「ってあれ?連遠の女の子?
 うわ、超可愛いじゃん!
 てめーいつの間に…!!」

「ちがうよ。この子は碧の
 新しいメイドちゃん。」


連遠くんがそう言うと茶髪くんは
私の顔をじーっと見てハッとした



「あー!あの時の子じゃん!!」

あれ…?この人も…



「あー!!あの時の茶髪だー!!!」


この人もあの日、碧の後ろにいた人!!



「茶髪ってwまあ、いいや!
 えーっと…そう!咲良ちゃん!
        ライト
 俺、碧の親友の麗登だよ♪
 よろしくね」



「あ、よろしくお願いします…
 え?皆さん何で私の名前を…」


「あ、それはね「お前らおはよ。」



私の質問に連遠くんが答えようとしたら
向こうから碧がやってきた。


「おはよ碧ー!あの時暗くて
 よく見えなかったけど咲良ちゃん
 超可愛いな!!さすが碧!」


「え?そんなぁ「そんな事より、
        あの件なんだけど」


そ、そんな事よりって…


碧、部屋以来ほんと超冷たい。
もういいもん。




私は何やら真剣な表情で話し合う三人を
無視して1人校舎の中に入った。



それにしても門から校舎に入る距離
長すぎ…







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