♠俺様王子と貧乏メイド♧
本質
学校も終わり、私は帰りの支度を
始めた。
西園寺学園は思ってたより
堅苦しくなく、皆優しい人ばかり。
でもやっぱり私には
家族や前の学校の友達の事が
気がかりだった。
ガラッ
教室のドアが開き碧が入ってくる。
『きゃ!碧様!!』
『今日も美しいですわ』
凄い人気。
クラスの女子みんなが碧の事を見てる。
でも碧はまっすぐ私のまえに
歩いてきて「帰るぞ」と呟いた。
「あ、うん。」
こんなにかっこいい人が目の前に
いるのに私は
勇人の事ばかり考えてた。