その光を、追いかけて。




「陽介さんもすぐに来るようになるよね。
時期が時期だから不安になっちゃったけど、明日くらいにはひょっこり顔を出すよね」



祈るように、そっと。

目線が交わることなく、柚季が呟く。



こくり。

ひとつ頷いて、「うん」と返す。



何度も、何度も頷く。



暗示をかけるように繰り返せば、お互いに息が漏れた。



「……だよね!
あたしたち、心配しすぎかも!」



わざと明るい声を出して、へへっと俺を見上げる柚季。

それでもやっぱり来ないようなら自分から会いにいけばいいよね、と前向きな発言までしている。



「そうと決まったら輝は走ってきなよ」

「急だな」

「こんなとこでいつまでもサボってんじゃないの」

「サボってはないんだけど」



腰に手を当てて文句を言い始めた柚季に忙しいやつだなぁと呆れる。






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