その光を、追いかけて。
大騒ぎをを起こした俺たちは怪我がひどかったこともあり、ひとまず病院に向かわされた。
取り乱した柚季や、一触即発の状態を保つ俺と陽介さんを見て、学校側が俺たちを別で連れて行くことにしたらしい。
引き離された俺たちはお互いの顔をそれっきり目にしていない。
病院で診察を受けた俺のそばには、よくお世話になっていた養護教諭の先生と、呼び出された母さん。
陽介さんと殴り合っていた時に、俺はなにかにぶつかったらしい。
頬と耳の境目あたりに大きな傷ができていた。
場所が場所だけに、血もだいぶ流れたし、縫ってもらったり検査だなんだと面倒なことがたくさん。
やっと終わったと思えば、陽介さんとのことを先生に話して……。
その結果、俺にひとまず下されたのは1週間の停学処分。
まぁ、妥当な判断だよな。
きっと、その間に俺の部活動についてのことも決められる。
大会は多分……いや、絶対出られないだろうし、きっとそれは陽介さんもだ。
どうしようもないことだと、わかっている。
だから、……仕方がないんだ。