その光を、追いかけて。
「なんで……」
俺の呟きを聞きつけた柚季の友だちがキッと俺を睨みつける。
信じられない、とでも言い出しそうなその表情に、思わず肩を揺らす。
名前はなんだったかな、覚えてないや。
「今、なんでって言った?
自分がなにをしたか、わかってないの?」
「なんのことだよ」
呆れた、と重いため息を吐かれた。
憎々しげな様子にむっとする。
「そりゃ、柚季もあんたのこと嫌になるわ」
「は?」
「柚季の怪我の原因はあんたよ」
え、と声を俺は発したのかな。
ショックで、もうそれさえわからない。
「あんたが止めに入った柚季を振り払ったの。それで肩を痛めた」
「っ、」
「周りが見えなくなってたからって、最低なことをしたのよ」