その光を、追いかけて。




「梓ちゃんおはよー!」

「おはよう仁葉!
今日もとっても可愛いわね!」

「えへへ、ありがとう」



にっこり笑って返事を返す。

むぎゅむぎゅと抱き締められる感覚が少しくすぐったい。



「あら、坂元もいたの」

「……」

「まただんまり?
あんた、本当にムカつくわね」

「朝からうるせぇな……。頭に響く」



顔をしかめて、嫌そうな顔。

眉間にしわがくっきりだ。



んー、もしかして坂元くんって低血圧なのかな?



低血圧の人って朝、辛いんだよね。

仁葉は違うからわかんないけど、朝はいつも以上に機嫌が悪そうだし……。

これは当たってるかもしれない。






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