その光を、追いかけて。
「……勉強会、するか?」
え? 勉強会?
「休みの間にまたどうせ遊ぶだろ。
次は一緒に課題を進めたらいいんじゃねぇの?」
「それなら仁葉もできるかもしれないわね」
どう? とふたりに尋ねられる。
仁葉に訊いてくれるけど、そんなの……。
「ふたりはいいの?
そんなに甘えちゃっても」
だってふたりとも、仁葉のことだけ気にしてはいられないはず。
自分の課題もしなきゃいけないし、迷惑かけてばっかりになっちゃう。
「ばかね、3人でするのよ。
みんなで一緒に頑張りましょうって話なの」
「お前の得意な現国ではしっかり働いてもらうからな」
ああ、もう。
なんて優しいんだろう。