その光を、追いかけて。








あれから、特に目立った問題もなく日々をすごして。

あっという間に梅雨が明けて、7月がきた。



待ちに待った、夏休みがきた!



「光ちゃん、夏だよ!」

「そうだね」

「お休みだよ!」

「そうだね」

「遊び放題だーっ!」



ガラリと扉を開けた瞬間に叫んだ仁葉に驚くことなく光ちゃんが微笑んでいる。



ベッドに駆け寄った。

かぶってきた麦わら帽子を光ちゃんの頭にかぶせる。



「仁葉は夏休み、好きだよね」

「逆に嫌いな人っているの⁈」



夏といえば、かき氷に花火にお祭りに。

プール……ううん、海の方が素敵かな!

楽しいことがたくさん待ってる。






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