その光を、追いかけて。
思わずぱらぱらとめくっていって、梓があるページで手を止めた。
そのページを覗き見て、俺は目を見開いた。
「う、そだろ……」
わずかにかすれた声がもれた。
『たとえ君が亡くなっているとわかっていても』
仁葉がひた隠しにしていたであろう、その秘密に触れてしまったことに気づいて混乱してくる。
だけど。
だけどただわかっているのは、
「光さんは、もういない────────?」
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