その光を、追いかけて。
ねぇ、光ちゃん。
やっぱり仁葉は君のことが大好きです。
だから、とってもさみしい。
とっても悲しいよ。
……涙が出ちゃうくらい。
それは光ちゃんとの約束をやぶることになっちゃう。
君の前でしか泣かないって決めてたのにね。
だけど、仁葉は笑うよ。
光ちゃんみたいに、周りを幸せにできる笑顔を浮かべたい。
泣いたら泣いた分だけ。
悲しみを誤魔化すんじゃなくて、受け入れるために。
────大切なことはひとつだって変わらないんだよね。
だから、大丈夫。
君の光(ひかり)を探し求めて、走り回らなくても。
君は仁葉の全て。
仁葉を作る要素のひとつは光ちゃんだから。
もうきっと、苦しくないよ。
辛い過去だけに囚われたりなんて、しない。