その光を、追いかけて。
あとがき
初めましての方もお久しぶりの方もどうも、ひい。です!
数年ぶりにまともな長さの長編を完結させるので、さみしくて仕方がないです。
書きながら泣いたの初めてですよ……。
どうせ〆切に間に合わないし、と参加する気のなかった野いちごGP。
突然の年末テンションで表紙だけ作っていた作品を書き出しました。
まともにプロットも作らず、勢いで進めて2ヶ月半。
長編書けない病の私が完結させられたことにひとり感動しております。
想いはてんこ盛りなこの作品を少しでも好いていただけたら幸せです。
光ちゃんの死が発覚するシーンは私の過去作品『むげんはなび』を読んだことがなかった人には衝撃的だったかもしれません。
まぁ、中には気づいていらっしゃる方もいましたが。
光ちゃんの死は、必要ではなかったし、辛いだけのことでした。
私もそのシーンを書く際には少し躊躇したくらい、悲しかった。
書きたくなかった。
だからこそ、忘れないでいていただきたいです。
死がどれだけ近くにあるものか。
後悔しないように生きることがどれだけ困難か。
失ったものをなくさないように、乗り越えていくことの大切さを。
きっかけは、とある朝ドラ。
大切な人を亡くした方に、主人公が「今のあなたを望んでいないわ」ということを言いました。
とても、ベタな言葉で。
だけどそれが真実なんだと思いました。
亡くなった人の願いはきっと、笑って生きて欲しいということ。
悲しまないで欲しいということ。
その想いを、光を、追いかけるように。
目をつむってでも走り続けたら、生きていけると。
またちゃんと笑えるようになると思ったのです。