幼なじみとの約束のために、ずっと笑顔で、誰かを救って。そうして、約束を守っていればいつの日か会えるときがくると信じて。
だけど、本当は。幼なじみは、光ちゃんはもうこの世にはいなくて。
悲しいくらいにまっすぐに光ちゃんだけを見ている仁葉に胸が痛くなりました。
傷ついた二人を救ったのに、自分はそのまま過去を繰り返して生きている。そんな仁葉に、今を生きろとぶつかる梓ちゃんとてるてる。
仁葉の心の鍵を開けることができるのは、この二人以外にいなかったことと思います。
お話なんだけど、この二人と出会えたことは運命なんじゃないかなと思います。
前を向くことは辛いけれど、その先にきっと待っていてくれる人がいる。
その光を、追いかけて。タイトルのように、とても素敵な光を見せてもらいました。あたたかな、その光を。ぜひご一読ください。