私には、ストーカーがいる

『太ってなどいません。ようやっと先日、あなたの体重は平均値になったのです。以降、それを維持するように。そうして、後は適度な筋肉をつければ完璧。長生きして下さい』

ビニール袋からエクササイズDVDを取り出したところで、かかってきた電話の開口一番。

「私の身長いくつか分かる?もうずっと、測定していないんだけど」

『158です』

私の知らないことまで知っているストーカーさんだった。

【身長体重から、あの夏の日に忘れ去られた思い出まで】


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