運命ひとひら
「いってきます!」
そういって私は剣道着姿で、家を出て、自転車にまたがる。
時刻は午後6時。
もう、秋になってしまいあたりはすでに暗くなっていて、街灯の明かりがついている。
道場に着き、
「こんにちは、お願いします!」
そういって道場に入る。
道場にはいってみると、一人の男の人が、素振りをしていた。
その綺麗な姿勢に、目を奪われた。
おそらく彼は26歳くらいだと思う。
始めて私は男の人を綺麗だと思った。