運命ひとひら
スマホがなって目が覚めた。
画面には、「竹内悠人」と書いてあった。
面倒くさいけれど、とりあえず電話にでた。
「もしもし…。」
「もしもし、長田か?」
「うん。」
「父ちゃん母ちゃんと向き合えたか?」
「まぁ、一応。でも、ダメだった…。」
「そっか…。でも、まだこれからだろ。逆境こそが最高の舞台って言うじゃん。まだまだだよ。」
涙が出た。
「……ッ。」
「なんだよ、長田。泣いてんのか?まっ、それほど俺の言葉にかんどうしたんだな。さすが俺!」
「ばーか。そんなんじゃねーし。
ほんっとナルシストなんだから…。」
なんだか元気に慣れた気がする。
なんだかんだ私って竹内悠人に助けられてるよね…。
一応感謝しとく。