運命ひとひら
県大会前の道場。
天音ちゃんやほーちゃん、みのりん、みゆきちゃんが私にプレゼントをくれた。
そのプレゼントに添えてあったメッセージカードには、
「がんばれ!香苗!」
と書いてあった。
心が温まった。
「おい、長田!」
「うわっ!竹内!」
竹内がきた。
「相変わらず反応ひどいなぁ。」と竹内は笑う。
「ま、明日がんばってよ。」
軽くそれだけいって、手を振りながら帰っていった。
なぜだろう。たった一言でも竹内にいわれたことは心に響くのだろう。
心が温まるのだろう。
それだけ竹内が私の中で大きな存在になっているのか。
認めたくはなかった。
でも、仕方なく認めた。