運命ひとひら
嬉しい
「ただいま…。」
家に帰った。すると、
「おかえり。」
母が意外にも笑顔で迎えてくれた。
「香苗がんばったのね。小さい頃はあんなに弱かったのに。
お母さんたちバカだったわ。せっかくこんな剣道の才能があるのに、夢を諦めさせるなんて、もったいなかったわね。」
お母さんが続けて言う。
「剣道、高校に入ってからも頑張りなさい。外部の強いところいってもいいわよ。頑張ってね。」
お母さんが剣道の強いところに進学をするのを認めてくれた。
「ありがとう…、ありがとうっ、お母さん…。」