運命ひとひら



そんなわけで稽古がはじまった。


今日稽古に来てる中学生は、中澤天音ちゃん、長田穂花ちゃん、吉田美乃利ちゃんだった。


私は彼女たちを、あまねちゃん、ほーちゃん、みのりん、みゆきちゃんと呼んでいる。



そして、学年は、あまねちゃん、ほーちゃん、みゆきちゃんが中3で、私が中2、そしてみのりんが中1。



稽古のなかで、中学生のリーグと、大人のリーグを作って試合をすることになった。


そして、各リーグの優勝者同士が戦うという方式だ。



私は中学生のリーグでとりあえず優勝した。


大人のリーグは誰かな、そう思って大人のリーグの決勝戦を見ていた。


勝負が決まった。



「…うわ…。竹内じゃん…。」



最悪、そうつぶやいた。




試合が始まった。


竹内は、バカみたいに強い。


さっきから私は逃げてばかり。



そして、1分かからないくらいで負けました…。


こんなに早く負けたのは、すごく久しぶりだった。



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