運命ひとひら



道場に着くと、いつも通りみのりんや、ほーちゃん、みゆきちゃん、あまねちゃんがいた。



でも…。



「ねぇ。」


ほーちゃんが口を開く。



「最近竹内悠人こなくない?」



そう。

いつも通りの道場。


いつも通りの先生。



いつも通りの友達。



でも、


いつも通りの竹内悠人は…?



「たしかにいないね。」


みゆきちゃんがいった。



「仕事が忙しいんじゃない?あいつあんな顔してっけど外交官だから。」


そうだよ。


あまねちゃんのいうとおり。


暇じゃないんだから、そんな毎回はこれないよね。




そう思って、自分に無理矢理納得をさせた。



< 68 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop