運命ひとひら
そのなかで、特に一人ものすごく綺麗な剣道をする人が目に入った。
その姿はいつかの記憶とかさなった。
まっすぐ前を向き、ピシッと伸びた背筋…。
「たけ…うち…、ゆうと…?」
そう。
竹内悠人の剣道にそっくりなのだ。
しかも、声まで…。
竹内悠人のはずがない。
そう思い、垂ネームをみた。
そこには、「竹内」ではなく、「星野」そう書いてあった。
ーーーやっぱり、違うじゃん。
後で少し、虚しくなった。