運命ひとひら
いつも学校で一緒にいるのは、テニス部の香織と、弓道部の絢奈、そして、同じ剣道部の紗矢香だ。
学校から帰るのもいつもこの四人だ。
そして、今も帰り道。
「ねぇ、香苗。」
「なに、紗矢香?」
「剣道部の部長の星野先輩っているじゃん?」
「うん」と私は紗矢香の言葉に頷く。
「香苗のこと好きらしいよ!」
それを言われた瞬間、すごく驚いた。
「いや、ありえねぇだろ。」
思わず口調が男子っぽくなってしまった。