運命ひとひら
翌日、部活があった。
今日は、引退した3年の星野先輩たちが来てくださっていた。
それでもいつもとあまり変わらない練習メニューを淡々とこなしていって、気がついたら完全下校時刻の30分前、20時になっていた。
着替え終わって時刻は、20時20分過ぎ。
紗矢香も龍もいないし、誰と帰ろうか…。
そんなとき、星野先輩に話しかけられた。
「長田、お疲れ。」
「お疲れ様です!星野先輩、ご卒部おめでとうございます。」
「ありがと。今日、長田、だれかと帰る?」
「実は今日帰る人いないんでぼっちなんですよー!」
そう私が言うと、
「じゃあ、一緒に帰ろうぜ。」
星野先輩に言われた。