運命ひとひら
ーーー『試合開始から1分半程たちました。
おおっと、赤、川添。仕掛け始めました!
白、長田っ!誘いにのり、面を打ちに行きました!
川添の手が面を受けるように上がります!
そこを狙って長田香苗、抜きどぉぉぉーーーう!!!
三人の審判の旗が一斉に白にあがります!
胴あり!!
剣の舞姫、美しく、かつ力強く一本をとりましたーー!
綺麗な胴で一本です。』
「あの胴、俺直伝なんだけどな。」
竹内は呟く。
そんなことを考えていたら、テレビが盛り上がっていた。
長田が一本とって、優勝をしたのだった。