SWets
ヤンキー、誕生!!
−昨日が明けた朝−

「ふぁぁ…今日から中学生かぁ…!!」

昨日とはちがい、とても目映い、朝の日差しが私へと当たる。

私服とはちがい、制服を着て、どこかおかしくないか、鏡でチェックする。

「おし!完璧!!」

どこの女子中学生でも、あるような光景。

リボンを直して、家を出る。

「行ってきまーす。」

「行ってらっしゃーい!」
お母さんの声が聞こえる。

今日から中学生活のスタート!!

教室へ入ると、クラスの人はもうほとんど来ていて、由莉ももうすでに来ていた。

どうしよ…由莉にあいさつ…しよっかな…。

よし!!思い切って!!

「おは…」

『おはよ!!』

私の声が、由莉の声で消された。

「お、おはよう!!」

「今日はオリエンテーションばっかだねぇ〜!」
「そうだねぇ〜!!」

か、会話が続かない…
変に思われた…?

『キーンコーンカーンコーン』


「おお!!」

「なに!?」

ハッ!
ついつい感動してしまった…。

「いや、北小、ノーチャイムだったから、うれしくてさぁ!!」

「ふーんそうなんだぁ。」
「岡田小は?チャイム、あったんでしょー!いいなー。」

「あはは。毎日だよ!!」
「はーい。席に着け―。」
みんながいっせいに席に着く。

あれ…?
先生が呼びかけてから、ゆっくり席に着く。

みんなはもう座っている。その男子以外。

一人、ワルそうな男子。
他の人とは違ったオーラが、その男子にでていた。
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