それでもあたしは笑う

17歳~新しい家~

『ただいま』

部活からのかえり、みなれないヒールの高い靴が玄関におかれていたが姉がきているのだとすぐにわかった。

姉は専門学校の寮にはいっているため都内にすんでいる。

珍しいなとおもいながら、いつもなら″おかえり″とかえってくる居間へむかう。

そこには見事に三角形に座っている父、母、姉の姿があった。

『三人そろってどうし、、』
『愛華もそこに座って』
言い切る前にかぶせるように母がいった。

言われた場所に座ると母がさっそくきりだしてきた。

『お母さんお父さんと別れようとおもうの。あんたちはどうおもう?』
『反対だよな?そんな急に。。』

父は別れたくないらしく姉とあたしをすがるような目でみてきた。
でも、それを冷たい目で見る姉が口をひらいた。
< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop