それでもあたしは笑う
『愛華、父さんと母さんっていつからこんな風になってたの?確かに小さい頃から家族ででかけるけど父さんと母さんが話してるとこってあんまみなかったけどさ、別れるってなにがあったのさ』

部屋の扉をしめるなり姉がつめよってきた。

『いつから、、』

ふりかえれば随分前からだ。
姉ががでていき暫くして、母はあまりかえってこなくなった。
もちろん朝あたしが学校にいく時にはかえってきている。
でも、玄関の音でわかるのだ、朝方かえってきていることが。。

帰ってこない母に父はいつもイライラしていた。
部活やバイトから帰ってくるとお酒をのみイライラしてる父を幾度となくみている。
もちろんご飯がない日あったため、父にたのまれ作ったこともある。
父は、きまって母の愚痴をいっていた。
けれど母だけがこの離婚騒動の原因ではない。
母からも愚痴を聞き、あたし自身も父に感じていたことがあったからだ。

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