animal☆world
40分後、あたしたちは嵐の中車に乗っていた。
「………。」
「……………。」
車内はもちろん無言。
<…くそっ。これで俺らが死んだらどうしてくれんだ!>
…そう、やっぱり信じてもらえなかったのだ。
お母さんは案の定ヒステリックになり、それをなだめるべくお父さんは目的地に向かって
つまり山を越えるために山の中を走り続けたのだ。
…そしてそれから30分たった後、又吉が嘘を言っていなかったことが発覚…
つまり嵐がやってきたのだ。
「なんでこんな雨になる日に出掛けるとか言い出したのよ!」
お姉ちゃんはブチギレ。
お母さんは雷が怖いのか耳をふさいでいる。