animal☆world



40分後、あたしたちは嵐の中車に乗っていた。



「………。」


「……………。」


車内はもちろん無言。



<…くそっ。これで俺らが死んだらどうしてくれんだ!>



…そう、やっぱり信じてもらえなかったのだ。



お母さんは案の定ヒステリックになり、それをなだめるべくお父さんは目的地に向かって


つまり山を越えるために山の中を走り続けたのだ。





…そしてそれから30分たった後、又吉が嘘を言っていなかったことが発覚…


つまり嵐がやってきたのだ。





「なんでこんな雨になる日に出掛けるとか言い出したのよ!」



お姉ちゃんはブチギレ。


お母さんは雷が怖いのか耳をふさいでいる。



< 20 / 77 >

この作品をシェア

pagetop