animal☆world
---------ドカン
雷が落ちる。
ありえない量の雨が降る。
お父さんは懸命にハンドルを回し続け、カーナビで調べたこの山にある温泉に向かっている。
(ねぇ、タマ、あたしここで死ぬ気がする。)
<…物騒なこと言うなっていいてえが、俺もそんな気がする。>
あたしたちはギュッとみを寄せ合った。
(タマ、あたし死ぬかもしれないから言いたいこと言わせて。
あたしタマと出会えて幸せだったよ。
俺様でムカツク野郎だけど、あたしの唯一の家族で親友だよ)
そういえば<…あぁ。>とだけいうタマ。
その時だった。