animal☆world

「………………。」


黙り込む龍牙。


『……え、っはぁ、はぁっ。

あたしっ、死ぬの?』



体が焼けるように熱い。

自分の口から漏れる変な声。

何が起こってるの、あたしの体。


『りゅがっ…。』


龍牙は、はぁっと息を吐きだした。


「その弓は俺を狙ったものだった。確実に。」


そんなのは知っている。

だから庇ったんだ。



「今、鬼一族に女はいないだろ?」


………………話が飛んでわかんないんだけど。


「あー、もし、あの時お前が庇ってくれなかったら、おそらく俺はこの部屋から暫く一歩も出れない。」



と、言いにくそうに言う龍牙。
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