FOREVER FRIEND
ー補習時間残り10分前ー
「みなさーん、後10分です。名前はちゃんと書きましたか?名前を書き忘れてたら0点にしますから気よつけて下さーい」
みんないつも以上にテストを必死に解いていた。
大丈夫かな?
私だけ80点以上とれなかったらどうしょう‥‥。
ー10分後ー
「はい、終了~!!」
「テストを後ろから回してきて下さい。今から紙を配るからそれにご褒美、何がいいか書いて下さい。書けた奴から二つ折りにして持ってこいよ~」
コレ、ちゃんと書かないとダメなのかな?
みんなどんな事書くんだろう‥‥。
ユリアは書く事が思いつかなかった為、何も書かず、白紙のまま三井に渡した。
「よし、みんな出したな。じゃあ、今からみんなのご褒美を多数決で決めま~す」
「あれっ?みっちー。テスト採点してねーじゃん」
「まぁ、気にすんな。真面目にやったご褒美だ」
「マジで!?」
「やったー!!」
「やっぱ最高!!みっちー!!」
「あっ、分かってると思うが、武山先生には‥‥‥」
「分かってる、言わないから」
「どんだけ、武山出てくるんだよー!」
「ふはははははー」
教室内が笑いで包まれた。
そして、喜びで溢れた。
三井先生、多分最初からこうするつもりだったんだ。今時、生徒にこんな事する教師いないよ。
大友さんはご褒美何て書いたのかな‥‥?
ユリアはミカの事が気になった。後ろを振り返ってミカの方を見たが、ミカはいつものように、パーカーのフードを被って机にうつ伏せになって寝ていた。
「じゃあ、お前たちが書いたのを一旦、黒板に書いていくから」
三井が黒板にみんなのご褒美を書き始めた。
すると‥‥。
「おい、なんだよーコレ!お前ら好き勝手書きすぎ!!後、この白紙2枚はどうせ大友と佐田だろー!ちゃんと書けよ!」
ユリアは三井にバラされた事が恥ずかしくなった。
何で私だってバレてるの?
みんなの前で言わなくてもいいのに‥‥。
先生の意地悪。でもやっぱ、大友さんも書いてなかったんだ。
「よし、コレで全部」
黒板には‥‥。
「焼き肉が食べたい!」
「花火がしたい」
「ハワイ旅行に行きたい」
「彼女が欲しいー」など
本当に好き勝手書きすぎで何も決まる気配がなかった。みんなで話し合ったが中々決まらなかった。
「あぁー、もうキリがねぇ。ワシが教師の特権で決める事にする」
見かねた三井が言った。
「そうだな‥‥‥」
三井が黒板を見つめ、悩んでいた。
「よし分かった、じゃあ海岸でバーベキューして最後は花火するって事はどうだ?」
「それ、賛成~」
「えぇーー」
教室内は喜んでいる人、不満そうな人、どうでも良さそうな人、色んな人がいるのは当たり前だった。
「じゃあ、決定!!誰かみんなから、500円を回収しもらえるか?足りない分はワシが出すから材料買ってきてくれよ。後、参加するのは自由だから嫌な奴は無理して来なくていい。じゃあ、海岸に14時に集合!!解散!」
乗り気の生徒数人たちが三井の元に集まって買い出しの相談をしていた。
ユリアは黙々と帰る準備をしていた。
行かなくてもいいんだよねぇ。
ほとんどの人が喋った事ない人ばっかだし‥‥。
大友さんはどうするのかな‥‥?
行くはずないよね‥‥。
ユリアが帰ろうと席を立った時、後ろから三井の声が聞こえてきた。
「大友、ちゃんと来いよ。遅れて来てもいいからちょっとだけでも顔ぐらいだせるだろ!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミカはまだ机にうつ伏せになっていた。
「はいー、また無視~。そうか、分かりました。じゃあ大友!お前がちょっとでも顔出さなかったらアイツの単位減らしちゃうから」
三井がユリアを指差して言った。
「えっ?」
ユリアは急に自分に話しを振られて驚いた。
「佐田の単位はお前にかかってるからな。
あぁ~あ、佐田かわいそー。お前のせいでせっかく毎日きた補習の単位が減っちゃうなんて‥‥」
ミカは顔を上げ舌打ちをした。
そして三井に何か一言言って教室から出て行ってしまった。
ユリアの席からはミカが舌打ちをしたのは微かに聞こえたが、三井に何を言ってたのかは聞こえなかった。
ユリアは急いで三井の元にかけより泣きそうな声で言った。
「先生、何でまた私なんですか?大友さん、絶対怒ってましたよ」
「心配ない。大友は必ず来る。だからお前もちゃんと来いよ」
三井が優しく言った。
そして、また違う生徒の元に行ってしまった。
三井先生‥‥。
多分、私が行かない事に気づいていたんだ。
でも、この前からどうしてやたら私と大友さんを引き合わせようとするんだろう‥‥。
「みなさーん、後10分です。名前はちゃんと書きましたか?名前を書き忘れてたら0点にしますから気よつけて下さーい」
みんないつも以上にテストを必死に解いていた。
大丈夫かな?
私だけ80点以上とれなかったらどうしょう‥‥。
ー10分後ー
「はい、終了~!!」
「テストを後ろから回してきて下さい。今から紙を配るからそれにご褒美、何がいいか書いて下さい。書けた奴から二つ折りにして持ってこいよ~」
コレ、ちゃんと書かないとダメなのかな?
みんなどんな事書くんだろう‥‥。
ユリアは書く事が思いつかなかった為、何も書かず、白紙のまま三井に渡した。
「よし、みんな出したな。じゃあ、今からみんなのご褒美を多数決で決めま~す」
「あれっ?みっちー。テスト採点してねーじゃん」
「まぁ、気にすんな。真面目にやったご褒美だ」
「マジで!?」
「やったー!!」
「やっぱ最高!!みっちー!!」
「あっ、分かってると思うが、武山先生には‥‥‥」
「分かってる、言わないから」
「どんだけ、武山出てくるんだよー!」
「ふはははははー」
教室内が笑いで包まれた。
そして、喜びで溢れた。
三井先生、多分最初からこうするつもりだったんだ。今時、生徒にこんな事する教師いないよ。
大友さんはご褒美何て書いたのかな‥‥?
ユリアはミカの事が気になった。後ろを振り返ってミカの方を見たが、ミカはいつものように、パーカーのフードを被って机にうつ伏せになって寝ていた。
「じゃあ、お前たちが書いたのを一旦、黒板に書いていくから」
三井が黒板にみんなのご褒美を書き始めた。
すると‥‥。
「おい、なんだよーコレ!お前ら好き勝手書きすぎ!!後、この白紙2枚はどうせ大友と佐田だろー!ちゃんと書けよ!」
ユリアは三井にバラされた事が恥ずかしくなった。
何で私だってバレてるの?
みんなの前で言わなくてもいいのに‥‥。
先生の意地悪。でもやっぱ、大友さんも書いてなかったんだ。
「よし、コレで全部」
黒板には‥‥。
「焼き肉が食べたい!」
「花火がしたい」
「ハワイ旅行に行きたい」
「彼女が欲しいー」など
本当に好き勝手書きすぎで何も決まる気配がなかった。みんなで話し合ったが中々決まらなかった。
「あぁー、もうキリがねぇ。ワシが教師の特権で決める事にする」
見かねた三井が言った。
「そうだな‥‥‥」
三井が黒板を見つめ、悩んでいた。
「よし分かった、じゃあ海岸でバーベキューして最後は花火するって事はどうだ?」
「それ、賛成~」
「えぇーー」
教室内は喜んでいる人、不満そうな人、どうでも良さそうな人、色んな人がいるのは当たり前だった。
「じゃあ、決定!!誰かみんなから、500円を回収しもらえるか?足りない分はワシが出すから材料買ってきてくれよ。後、参加するのは自由だから嫌な奴は無理して来なくていい。じゃあ、海岸に14時に集合!!解散!」
乗り気の生徒数人たちが三井の元に集まって買い出しの相談をしていた。
ユリアは黙々と帰る準備をしていた。
行かなくてもいいんだよねぇ。
ほとんどの人が喋った事ない人ばっかだし‥‥。
大友さんはどうするのかな‥‥?
行くはずないよね‥‥。
ユリアが帰ろうと席を立った時、後ろから三井の声が聞こえてきた。
「大友、ちゃんと来いよ。遅れて来てもいいからちょっとだけでも顔ぐらいだせるだろ!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミカはまだ机にうつ伏せになっていた。
「はいー、また無視~。そうか、分かりました。じゃあ大友!お前がちょっとでも顔出さなかったらアイツの単位減らしちゃうから」
三井がユリアを指差して言った。
「えっ?」
ユリアは急に自分に話しを振られて驚いた。
「佐田の単位はお前にかかってるからな。
あぁ~あ、佐田かわいそー。お前のせいでせっかく毎日きた補習の単位が減っちゃうなんて‥‥」
ミカは顔を上げ舌打ちをした。
そして三井に何か一言言って教室から出て行ってしまった。
ユリアの席からはミカが舌打ちをしたのは微かに聞こえたが、三井に何を言ってたのかは聞こえなかった。
ユリアは急いで三井の元にかけより泣きそうな声で言った。
「先生、何でまた私なんですか?大友さん、絶対怒ってましたよ」
「心配ない。大友は必ず来る。だからお前もちゃんと来いよ」
三井が優しく言った。
そして、また違う生徒の元に行ってしまった。
三井先生‥‥。
多分、私が行かない事に気づいていたんだ。
でも、この前からどうしてやたら私と大友さんを引き合わせようとするんだろう‥‥。