FOREVER　FRIEND
ユリアは１度家に帰り、約束の時間まで家で過ごした。海岸までは家から自転車で３０分ぐらいだったのでゆっくり支度をして少し遅れて行く事にした。

ユリアが海岸に着き、辺りを見渡してみると人がいっぱい集まっている集団を見つけたので、その集団の方に向かった。

集団の場所に着くと、今日補習に来ていたほとんどの生徒が来ていた事にユリアは驚いた。

しかもバーベキューをするのを嫌がっていた人、どうでもよさそうにしていた人たちが楽しそうにバーベキューの準備をしていたからだ。
後、何故か補習なんて１度も来ていない人も何人か来ていた。

ユリアは自分から声をかける事が出来なかったのでその場で呆然と立っていると、そんなユリアの存在に気づいた三井が近づいて来た。

「佐田、ちゃんと来たんだな。えらいぞ」
「だって先生が来いって言ったんでしょ？大友さんは来てるんですか？」
「大友？あぁ～、そういえばまだ来てないなぁ」
「‥‥そうですか」

「まぁ、心配するな。アイツなら必ず来るから」
「何でですか？」
「だってお前が人質だからな」
三井が笑いながら言った。

「人質って～」
「さぁ、お前も他の奴ら手伝ってこい」
「あっ、はい」

ユリアは自分が手伝えそうな場所を探す事にした。辺りを見渡して見ると、野菜などを１人で用意している同じクラスの女子を見つけたので、そこで用意するのを手伝う事にした。

「あの～、何か手伝う事ない？」
「じゃあ、そこの野菜をお皿に並べてもらっていい？」
「分かった‥‥」
辺りはみんな楽しそうに準備をしていたが、ユリアは少し緊張していた。

補習は違うクラスから来ている人も多い為、ほとんどの人が話した事ないし、初めて見る人なども多かったからだ。


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