FOREVER FRIEND
ー数日後ー

ユリアは親にちゃんとバイトの許可もらい、毎日のようにパピヨンに通った。

今日も大友さんに会える。仲良くできる。パピヨンに来るのが楽しい。怖いぐらい今が幸せ。神様、お願いです!どうかこの幸せがずっと続きますように‥‥。

ミカと友達になってからの毎日が楽しいくて仕方がなかった。


そんなある日‥‥。

「おはようございまーす」
ユリアはいつものように裏口から店に入り、元気よく挨拶をした。
しかし、返答がなかった。いつもミカはいない時があっても、ルイは必ずいたから少し不思議に思った。

すると、カウンターの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「おいっす!」
「あれ、三井先生じゃないですか?どうしたんですか?」
「どうしたんですか?じゃあねぇーよ!!
お前、ミカと上手くいったんだったら少しは報告ぐらいしろよ!」
「あっ、すいません‥‥忘れてました」
「お前なぁ~、キューピッド役のワシに少しは感謝の言葉はねぇ~のかよ!!でもまぁ、佐田のその顔見る限り、上手くいってる事は分かるけどな」
「すいません、先生には凄く感謝してます!先生のおかげです。先生、私今毎日が楽しくて仕方がないんです。こんなに毎日が楽しいなんて思った事今まで生きてきてなかったんです」
「お前、大袈裟すぎ」
三井が笑いながら言った。

「三井先生、遅くなりましたが、本当にありがとうございました。報告は浮かれ過ぎてて忘れてました。すいません‥‥」
「まぁ、お前も少しは人間らしくなれたって事だな」
「でっ、ルイさんは?」
「おい!お前!!切り替え早すぎるだろ!!もう少し、感謝しろよ」
「あっ‥‥すいません」
「お前さ、その軽さ何かルイに似てきたぞ。ルイとミカなら出かけてる。もうすぐしたら帰って来ると思う」
「えっ、今日は大友さん、もう来てたんですか?」
「あぁ」

大友さん、今日は早かったんだぁ。





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