FOREVER FRIEND
第2話 あなたにとって本当の友情とは。
ー7月ー
ミカとユリアが2回目の出会いから何週間も経つ。
あれ以来、ユリアはいつもと変わらない日常を過ごしていた。
もうすぐ夏休みに入る頃だった。
キーンコーンカーンコン。
HRが始まるチャイムが鳴った。
ガラガラガラガラ。
教室に担任が入ってきた。
「はい、じゃあHR始めまーす。もうすぐ夏休みです!補習があるヤツは楽しみにしてて下さい、後日発表するから」
「えぇーー」
「あっ!?後、まだ『個人面談』が終わってない人はちゃんと来るように。残り2日しかないので!ではこれでHR終了~解散!」
ユリアの担任は変わり者だと学校では有名だった。
担任の名前は三井 。
三井は今時いない熱血教師だった。
最近の教師は生徒とあまり関わりたがらない。授業や用事がある以外‥‥。
生徒のプライベートまで管理しようと思う教師なんて少ないはず...。
しかし、三井は違った。
やたら生徒と関わりたがる。
特に自分のクラスの生徒には...。
そんな変わり者の三井は一部の生徒には『みっちー』と呼ばれており、三井を慕ってる生徒も多くいた。
そしてさっき三井が言っていた『個人面談』とは放課後に三井と2人で話し合う事。
それは、進路の事、プライベートの事、世間話など...それだけで三井の授業(国語)の単位をくれる。
ほとんどの生徒は個人面談を受けるのは当然の事だった。
「あぁ、今日もやっと1日終了~」
明日香が帰る用意をしていたユリアに話しかけてきた。
「ねぇねぇ、今日、可南子ってこの前ナンパしてきた男とデートに行ってるんだっけ?」
「そうだよ」
「これ見て!うれげーに写メ送ってきたんだけど」
笑いながら真美が言う。
「うっわぁ~、何その不細工!わざわざ学校休んでまで会いに行く価値ないと思うんですけど~」
はぁ‥...また言ってる。
可南子本人の前では絶対言わないのに‥‥。
ユリアは2人の会話を黙って聞いているだけだった。
「可南子って本当惚れやすいよねぇ」
「惚れやすいんじゃなくて只、やりたいだけでしょ?」
「やっぱそっちだよねー」
「あはははー」
真美と明日香が大声で笑った。
「さぁ、今日は可南子がいない事だし、久しぶりにカラオケでも行っちゃいますかぁ~」
真美が嬉そうに言う。
「それ賛成!もちろんユリアも行くでしょ?」
「えっ‥うっ、うん」
本当は今日は行きたくない。
今月、お金ないし。
でも、断ったら絶対ノリが悪いって言われるしな。
「おーい、佐田!!(ユリアの名字)」
「は、はい」
「お前個人面談まだ来てないだろ?後2日しかないんだぞ」
声をかけてきたのは担任の三井だった。
「今日、来れるなら今からでも来い」
「はい、分かりました」
「ワシは職員室でいるからもし、個人来るなら声かけろよ」
「はい‥」
三井は教室から出て行った。
「ユリア、個人まだだったの?」
「うん」
「只、適当にみっちーと喋るだけで単位3もくれんだよ。後2日しかないんだから今からでも行ってきたら?」
真美と明日香が優しく言う。
「うん、そうだね!後、2日しかないし今から行って来ようかな?」
「そうそう、行っておいで」
「でも、せっかくのカラオケ行けなくなっちゃうけど‥‥ごめんね」
「別にいいよ。そんなの気にしなくて」
「そうそう。ウチらは個人終わってるし、カラオケなんていつでも行けるじゃん」
「ありがとう。でも、本当ごめんね。2人で私の分まで楽しんできてね」
「了解!」
「頑張って」
「ありがとう」
ユリアはすぐに職員室に向かった。
ミカとユリアが2回目の出会いから何週間も経つ。
あれ以来、ユリアはいつもと変わらない日常を過ごしていた。
もうすぐ夏休みに入る頃だった。
キーンコーンカーンコン。
HRが始まるチャイムが鳴った。
ガラガラガラガラ。
教室に担任が入ってきた。
「はい、じゃあHR始めまーす。もうすぐ夏休みです!補習があるヤツは楽しみにしてて下さい、後日発表するから」
「えぇーー」
「あっ!?後、まだ『個人面談』が終わってない人はちゃんと来るように。残り2日しかないので!ではこれでHR終了~解散!」
ユリアの担任は変わり者だと学校では有名だった。
担任の名前は三井 。
三井は今時いない熱血教師だった。
最近の教師は生徒とあまり関わりたがらない。授業や用事がある以外‥‥。
生徒のプライベートまで管理しようと思う教師なんて少ないはず...。
しかし、三井は違った。
やたら生徒と関わりたがる。
特に自分のクラスの生徒には...。
そんな変わり者の三井は一部の生徒には『みっちー』と呼ばれており、三井を慕ってる生徒も多くいた。
そしてさっき三井が言っていた『個人面談』とは放課後に三井と2人で話し合う事。
それは、進路の事、プライベートの事、世間話など...それだけで三井の授業(国語)の単位をくれる。
ほとんどの生徒は個人面談を受けるのは当然の事だった。
「あぁ、今日もやっと1日終了~」
明日香が帰る用意をしていたユリアに話しかけてきた。
「ねぇねぇ、今日、可南子ってこの前ナンパしてきた男とデートに行ってるんだっけ?」
「そうだよ」
「これ見て!うれげーに写メ送ってきたんだけど」
笑いながら真美が言う。
「うっわぁ~、何その不細工!わざわざ学校休んでまで会いに行く価値ないと思うんですけど~」
はぁ‥...また言ってる。
可南子本人の前では絶対言わないのに‥‥。
ユリアは2人の会話を黙って聞いているだけだった。
「可南子って本当惚れやすいよねぇ」
「惚れやすいんじゃなくて只、やりたいだけでしょ?」
「やっぱそっちだよねー」
「あはははー」
真美と明日香が大声で笑った。
「さぁ、今日は可南子がいない事だし、久しぶりにカラオケでも行っちゃいますかぁ~」
真美が嬉そうに言う。
「それ賛成!もちろんユリアも行くでしょ?」
「えっ‥うっ、うん」
本当は今日は行きたくない。
今月、お金ないし。
でも、断ったら絶対ノリが悪いって言われるしな。
「おーい、佐田!!(ユリアの名字)」
「は、はい」
「お前個人面談まだ来てないだろ?後2日しかないんだぞ」
声をかけてきたのは担任の三井だった。
「今日、来れるなら今からでも来い」
「はい、分かりました」
「ワシは職員室でいるからもし、個人来るなら声かけろよ」
「はい‥」
三井は教室から出て行った。
「ユリア、個人まだだったの?」
「うん」
「只、適当にみっちーと喋るだけで単位3もくれんだよ。後2日しかないんだから今からでも行ってきたら?」
真美と明日香が優しく言う。
「うん、そうだね!後、2日しかないし今から行って来ようかな?」
「そうそう、行っておいで」
「でも、せっかくのカラオケ行けなくなっちゃうけど‥‥ごめんね」
「別にいいよ。そんなの気にしなくて」
「そうそう。ウチらは個人終わってるし、カラオケなんていつでも行けるじゃん」
「ありがとう。でも、本当ごめんね。2人で私の分まで楽しんできてね」
「了解!」
「頑張って」
「ありがとう」
ユリアはすぐに職員室に向かった。